注文番号 301 

 

和とじ館の本

Star Lore of  Japan  

    The Starscape of a People

  

 

 

日本各地で、古老の口から語られていた星にまつわる伝承を、星の伝承研究室主宰・北尾浩一がまとめ、アメリカ在住の藤井英男が英文で仕上げる。友禅布を表紙とした和本に、日本語訳をつけて刊行!

北尾浩一著 FUJII HIDEO(藤井英男)英訳      

日本語版タイトル=日本の星の言い伝え・人びとの星景色 

           

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  fuji-book-net.JPG (64881 バイト)

装丁

B6サイズ袋綴じ 日本伝統和本 表紙麻文様布

英文+別冊・日本版

本文は英文ですが、別冊の日本語版がついています。

    日本語版内容を見る

             定価;2200円(税別) 送料 180円(税別)

元はアメリカで販売用に刊行したものです(米国Ama River 刊行)が、平成14年(2002)年新たに日本語版冊子を付けて、日本でも販売を始めたものです。この度、平成31年春、翻訳兼発行人・藤井英男が長い米国生活から日本に戻ってきたのを機に、年号の改まった今、新たに再出発をいたします。      

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内容

筆者の北尾浩一氏は、 天文学者の論文も重要だが、それと並び、星を見て畑を耕したり漁を行ってきた、こうした暮らしの中で創造された伝承も大切ではないかとし、日本各地の星に まつわる伝承をあつめてきた。この一書は、各月ごとの、日本各地の星にまつわる話をまとめたものを、米国在のHideo Fujii 氏が英文へ翻訳したものです。

出版への経緯

米国在住のHideo Fujii(藤井英男)は、北尾浩一の書籍を読み、

「学校さ行きたくねば行かなくてもよし、行ってもよし」

「学校がきらいでね、私は10歳から船行っちまったんです」(『星と生きる』)

などと語る星を見て農耕、漁労に励むひとびとの姿に、人と大地や宇宙との関わりを見いだし、日本だけではなくアメリカをはじめ世界中のひとびとに、混迷を抜け出すヒントとなるのでは、と考えた。Hideo Fujii(藤井英男)は、米国での出版を意図し、翻訳にかかる。装丁も普通の本ではなく、日本文化を伝えるにふさわしいものはないか、と考え、ネットを通じて京都在の(有)オフィス・コシイシ(和とじ館運営)に打診する。当時和とじ館は京都にありました。現在は滋賀県大津市に移転しています。

「無名の星伝承者の話は、地球を見つめなおすきっかけとなる」との思いを抱く北尾浩一、そしてその信念を日本だけではなく全世界に広げたいとする熱い思いのHideo Fujii(藤 井英男)、「捨てられる本ではなく後世に残る日本の美しい本を作る」を信条とする輿石豊伸(有限会社オフィス・コシイシ代表者)三者の意見が一致し、京都 の友禅を表紙にして和とじ本という和本にしたて、米国で出版することに決定し、2002年4月主に米国で販売した。刊行後、讀賣新聞、神戸新聞を始め、星 座関係雑誌、アメリカの地元紙でも紹介され、日本での購入希望者も多く、再版時には日本語版を添付する計画をたてる。

力こそ唯一となりつつある世界で、星空を仰ぎ平和な社会を願いここに日本語版をつけて再版するものです。将来は中国語版、韓国語版、スペイン語版など世界の言語に直したものを世界中で刊行出来ればと思っています。再版2003年4月日本語版付き完成。

      日本語版の内容→こちらをご欄下さい

 

         「Star Lore of Japan」刊行にあたって

                   Ama River Publishing 代表
                   藤井英男

 ここに北尾浩一氏の星に関する日本の民俗伝承の著作を、題名「Star Lore of Japan: The Starscape of a People」として英語に翻訳し、さらには、本の装丁を(有)オフィス・コシイシの労により、すばらしい和本に仕立て、米国および日本で刊行するにいた ることができ、訳者、発行者として喜びにたえません。

 星にまつわる日本文化・民俗について英語で紹介した本ということでは、多分これまでに例のないものだろうと思います。平易な英語で一般の読者、若い読者にも充分楽しめるようなものにするよう心掛けたつもりです。
 また、星の写真にはあえて星座を示す星と星を結ぶ結線は極力入れませんでした。画家が白いキャンバスにこれから描く画を思い描くように、星を想像で線で 結び、イメージを作り上げるのは各人の体験であり、一定のイメージを押し付けることは避けたかったからです。

今回のこの小さな本は、一冊一冊丁寧に作られたもので、部数も限られています。しかし、稀観本だからといってこの本が単に本棚に眠ってしまうことにならないことも願っています。
 この本に収められた写真を見たり話を思い出して星を見たくなったら、外に出ましょう。私達の祖先から見てきた星の世界がそこにあるはずです。
 本棚にしまってあるこの本のことを時々思い出したら、再度手に取って、表装やページをめくる触感を感じなおしてください。
 どの章でもいいですから日本の民衆文化が英語で語られているのを読んだなら、世界のどこかの幾許かの読者もそれを読んでいることに思いを致してください。

 地球は本当に狭くなっています。私も米国に住むものですが、この本の製作にあたって著者の北尾さん、製本のコシイシさんとはインターネットを通じてやり とりすることができたおかげで、私のような個人でも、このプロジェクトをここまで導くことができました。また、この本の言葉も英語にすることを選んだ時点 で、いろいろな国の人々に読まれる可能性がでてきました。
 星の事を語ることで人々の生活が浮き彫りになり、ヒューマニティーを見い出す。人々の生活を語ることで星の世界を含む自然との関わりが綴られ、自然の尊さに気づく。個別の文化もそのようにして普遍性につながる。
北尾さんのこの本はそう主張しているように思います。

世界に個別の文化を問うというのはこういうことだと思うのです。

 

著者と訳者

 北尾浩一

1953年、兵庫県生まれ。大阪教育大学大学院教育研究科終了。星の伝承研究室主宰。芦屋在。

『ふるさと星物語』(神戸新聞総合出版センター) 『星と生きる−天文民俗学の試み』(ウインかもがわ)

新刊書 :『日本の星名事典』原書房、2018年 http://www.harashobo.co.jp/book/b370484.html

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 Hideo Fujii(藤井英男)

1988年に渡米。1998年計算機科学で博士号を取得。現在ソフトウェアの各国語化の仕事に従事する一方、天文関連の翻訳出版に取り組む。マサチューセッツ州アムハースト在。長い米国生活を終え、平成も最後の年(2019)春、日本に戻る。現在京都府木津市在。

 

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